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2016-09-06

ヨガで”腰痛”は治る?? 

youtsu


先日、武蔵小山のパルム商店街にある本屋さんにふらりと立ち寄った時、「腰痛・関節痛」というコーナーにズラリと並んだ腰痛や膝の痛み、肩こりに関する書籍の多さに驚きました。

街の小さな書店で、こんなに腰痛の本が扱われているなんて。

クラスの中でも、参加者の方にその日の体調や身体の悩みを伺うと、「腰痛」と答える方がすごく多いんです。それを考えると、納得ですね。

それだけ多くの方が、程度の差こそあれ、何かしらの腰の痛みを抱えているのだと実感しています。

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腰痛の8割以上は原因不明?

腰痛は”見える腰痛”、つまり「椎間板ヘルニア」や「腰椎滑り症」など、MRIやレントゲンなどで分かる症状と、そうでないものに分けられます。

激しい痛みで夜眠れない、痛みが日増しに強くなる・・・こういった時は、早めに整形外科に行きましょう。

しかし、腰痛と呼ばれる症状のうち85%は、病院に行っても症状が特定されないと言われています。

きっと多くの人が抱えている腰痛は、この「見えない腰痛」に当たると思うのですが、あなどってはいけません。

悪化してヘルニアや滑り症に発展しないように、どのようにケアをしていけばいいのでしょうか。

なぜ腰痛になるのか

腰痛には様々な症状があり、一概に、原因はコレ!と断言できないのですが、痛みの”震源地”となっているのは、腰椎にある「椎間板」、「椎間関節」、骨盤の「仙腸関節」と言われています。

詳しく知りたい方は、整形外科医であり、オリンピック日本代表選手のスポーツドクターとしても活躍されている金岡恒治先生が書かれた『一生痛まない強い腰をつくる』という本がわかりやすくて、オススメです。

私たちが正しい姿勢を保持できたり、関節の動きをコントロールしながら様々な動きを出すことが可能なのは、筋肉が関節を支えているから。

しかし、当然のことながら筋肉は使わなければ衰えていきます。

筋肉が本来の力を発揮しないままサボった状態が続くと、日常生活の動作も骨に頼ってしまい、関節に過度の負担をかけることになります。


かなりざっくりとした説明になってしまいますが、このようにして筋肉に守られずに「椎間板」や「椎間関節」に過度な負担がかかると、そこから痛みが発生します。

繰り返しになりますが、腰痛の原因はそれほど単純に説明できるものではありませんが、根本的には体幹を支える筋力の低下により、骨・関節に負担がかかり起こっているのです。

腰痛はマッサージで治るか?

腰痛があれば、誰でも早く”楽”になりたいですよね。

そんな時に真っ先に思いつくのはマッサージに行くことではないでしょうか。

マッサージでは、筋肉のコリをほぐして血行をよくしてもらえるので、気持ちいいですし、一時的に痛みは和らぐでしょう。


でも、これが根本的な解決にならないことは、もうお分かりですよね。

痛みの震源地にアプローチすることはできないので、一時的な痛みの緩和はできても、治すことは難しいと思います。

では、単純に筋トレをしたらいいの?ということになると思いますが、運動が苦手な人ほど、また既に腰痛を抱えている人ほどジムに通ってきついトレーニングをするなんて、それこそ腰が重いですよね。

そんな時に役立つのがヨガです。

ヨガにできること

ヨガというと、多くの方が、“ストレッチ”して身体を柔らかくするもの、といったイメージをお持ちだと思います。

でも、ヨガはただ身体の柔軟性を培うだけではありません。

実はヨガをすると「思っていたよりキツかった」と感じる方も多いと思います。

ヨガは、筋肉を使います。
しかも、普段あまり使うことのない眠っている深層筋を目覚めさせることができます。

ご安心ください。ヨガは腹筋をバキバキに鍛えるといったものではありませんので、ヨガを続けても、すごくマッチョになるということはないはずです。

一般的に筋トレでムキムキになるということは、筋肉に負荷をかけ、筋繊維を破壊し、修復する過程を繰り返し筋肉を大きくしていくのですが、骨に近い深層筋は、いくら鍛えても肥大化することはないと言われています。

「インナーマッスル」という言葉をよく聞くと思いますが、この言葉の定義は少し曖昧です。

身体の奥の方にある筋肉というイメージはありますよね。

より具体的に言うと、「背骨」や「骨盤」に直接くっついている筋肉。例えば「腹横筋」などを鍛えることができるのです。

この深層の筋肉にスイッチが入る、つまり目覚めることで、腹圧を高めて腰部を守ります。

また、のびのびとした背骨の動きを可能にします。

ヨガには、深層の筋肉にスイッチを入れてコアを鍛えるポーズがたくさんあります。

決して激しい動きではなく、むしろ地味ですが、身体にはじわじわと効いています。

穏やかな呼吸のリズムに合わせて行う、というのもポイントですね。

骨に負担をかけない正しい姿勢を体感できるようになり、自然と日常生活でも正しい体の使い方ができるようになります。

例えば床に落ちた物を取る時。
ヨガの動きが身についている方なら、腰から身体を折り曲げず、股関節から曲げて・・・多少不自然に見えるかもしれませんが(笑)。

まとめ

腰痛改善に関して、ヨガのメリットをおさらいしましょう。

・使わなくなって弱ってしまった体幹の筋肉を鍛えることができる。

・年齢や性別に関わらず、いつからでも鍛えることができる。

・身体に過度の負担をかけることなく、激しい運動が苦手な人でも続けられる。

・正しい身体の使い方を知り、日常の動作も楽になる

身体を正しく使うことは、人生の質に影響するほど大切なことです。

やれば身体は変わるんだ、と信じて習慣化していくことが大事だと思います。

より快適な日常生活を維持できるように、ぜひ生活にヨガを取り入れてみましょう。

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