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2017-07-14

初めてでもヨガを楽しむ・続けるための10のポイント!(前編)



これからヨガを始めてみようと思っている方へ。
また、ヨガはしたことがあるけれど、なかなか続かない方、挫折感を感じてしまった方へ。

ヨガを楽しく続け、深めていくためのちょっとしたコツを私の経験・実感を元にお伝えできたらと思います。
あなたにとって、ヨガがより良く健康的な人生を築くためのサポートになれば嬉しいです。
よかったら参考にしてみてくださいね。

01. 「できる・できない」「上手・下手」の尺度から自由になる

初めてヨガに行って、すぐ挫折してしまう方の多くが、「全然ポーズができなかった」「身体が硬いからやっぱりヨガは向いていない」そんな風に感じて嫌になってしまうのではないかと思います。

それはすごくもったいないことです。
ヨガとは何かということを突き詰めれば、そのゴールは身体・心・魂の統合です。
そのために段階を踏んで、ポーズ(ヨガではサンスクリット語で”アーサナ”と言います)で身体の不調を整え、呼吸で不安定な心を整える練習を重ねていくのです。

ポーズが格好良くきめられるか、だったり、柔軟性の高いポーズができて人から「すごいね」と言われることが本来の目的ではありません。

「できる・できない」「上手・下手」という2元にとらわれず、ヨガを通して自分の身体、そして身体だけでなく心の状態(本来、身体と心は一体、繋がっているのですから)がどんな風に変化していくのかを長い目で見るスタンスが大切かと思います。

もちろん、現代ではヨガに求めるものは多様化していて、痩せたい、身体を柔らかくしたいといった目的で始める方も少なくありません。それ自体は全く悪いことではありません。始めるきっかけ・入り口はなんだって良いと思うのです。

ただ、ヨガには様々な流派スタイルがあり、あなたの目的に沿ったヨガのスタイル、その目的を達成するために効果的な練習方法を見極めていくことも大切かと思います。

02. 身体が柔らかくないとヨガはできないという思い込みは捨てる

多くの人が、「ヨガ=身体が柔らかい」といったイメージを持っていますが、それはとても限定されたイメージだと感じます。

結論から言うと、ヨガは身体が硬くたって始められます。
身体の変化で言うと、むしろ生まれつき身体が柔かい人に比べて、身体が硬い人の方がヨガによる効果を感じやすいのではないでしょうか。
例えばヨガをやったことがないもともと身体の柔らかい人が、いきなり前屈のポーズで、完璧に身体を折り曲げられたとしても、何も感じていない可能性だってあります。

初めはポーズが不快だったり、痛かったり、身体の緊張がちっとも抜けないかもしれません。
でも、正しく練習を重ねれば、身体は変わっていくと思います。

同じアーサナをしても、関節のポジションやどこの筋肉を意識するかによって、硬かったところが緩んだり、痛かったところが痛くなくなって気持ち良さを感じるようになったり。プロップス(道具)を使うことで頑張りすぎていたところが緩んで伸びたり。

形だけそれっぽく完成させることがヨガではありません。
ぜひ、自分の身体の変化を楽しみながら続けていただけたらと思います。

03. 思考をOFFに、内部感覚のセンサーをONに



ヨガスタジオでは、ダンススタジオなどとは違って一般的に鏡がありません。

普段私たちは無意識のうちに様々な考えごとに占拠されています。
ヨガを練習する時に大切なのは、目に見えるものにとらわれず、目に見えない内部感覚に意識を集中することです。

例えば、肩甲骨は目に見えませんよね。
アーサナ(ポーズ)の練習では、肩甲骨が今、上がっているのか、下がっているのか、また左右に離れているのか、背骨に近づいているのかをはっきり意識しながら行います。

筋肉を目で見ることはできませんが、例えば太ももの前側の筋肉が今伸びているのか、縮んでいるのかを感じることはできます。

最初は感じにくいかもしれませんが、練習を続けていくと、その感覚はどんどん磨かれ、研ぎ澄まされていきます。

ある意味、ヨガのアーサナの練習とは、動きながら行う瞑想のようなものです。
瞑想は、簡単に言うと「今この瞬間に起こっていることをはっきり知ること」です。

私たちが普段得る情報は8割視覚からの情報だと言われていて、たくさんの外部からの情報によって脳が休むことなく活動し続けている状態なのです。
ポーズの最中にもし頭の中のおしゃべりが忙しい、集中できないと感じたら、一度目を閉じて内側の感覚に耳を澄ませてみましょう。

04. 呼吸を優先する

ヨガでは呼吸が大事だよ、と言われますが、数千年前の古代インドのヨギたちは、既に実体験を元に呼吸の重要性に気づいていました。 ブッダも呼吸を使った瞑想を実践していたそうです。

実験してみるといいかもしれませんが、息を止めた状態で、腕を上げたり降ろしたりするのと、呼吸にあわせて、ゆっくり大きく息を吸いながら腕を上げて、ゆっくり時間をかけて息を吐きながら腕を下ろすのとでは、どちらが気持ち良いでしょうか?

ポイントは、身体の動きに呼吸を無理矢理あわせるのではなく、その逆で、呼吸に導かれるように身体の動きがそれに自然についていく感覚です。

呼吸にあわせて身体を動かすと、身体の無駄な緊張がなくなり、動きがスムーズになります。
また、呼吸の音を聞きながら行うと、集中力が高まり、マインドが静かになります。

呼吸は身体と心両方に作用し、ゆったりとした深い呼吸はバラバラになりやすい身体と心をつなげてくれます。
ぜひポーズの形だけにとらわれず、吸う息、吸う息と吐く息の間、吐く息、と、呼吸に意識を向けながら、呼吸と身体の連動を楽しんでください。

もし呼吸がうまくできない、難しいと感じたら、吐く息に集中して、胸とお腹が凹むのを感じて、次に吸う息は頑張ってたくさん吸おうと思わず、呼吸が自然と入ってきて、胸やお腹のあたりがふっくらするのを待って上げましょう。

ヨガはスポーツとは違い、息が上がってしまうほど激しいことは普通行いませんが、もし自分にとって負荷が強すぎて、呼吸がとても速くなったり、心臓がバクバクしてきたら、堂々と楽な姿勢でお休みしてください。
呼吸が落ち着くのを待ってから、始めましょう。

05. イメージの力を使う

クラスの中で、全身を木に例えて、大木がどっしりと地中に根を張るようにグラウンディング(地に足をつける)するイメージを使ったり、身体の内側で風船を膨らませるようにイメージしながら呼吸したりすることがあります。
実際に私たちは木ではないし、お腹に風船が入っているわけではないですが、ヨガクラスの中では往々にしてこういったわかりやすい「イメージ」を使うことで、目に見えない身体の内側にぐっと集中したり、ポーズをやりやすくしたりする効果があります。

イメージを使った瞑想もよく実践されていて、ヨガニードラの中では心にポジティブな種をまくようなイメージを使います。
「脳は頭でイメージしているものと、現実に起きていることを区別しない」と聞いたことがあります。
身体感覚を感じづらかったり集中力が途切れてしまう時は、自分が親しめるイメージを使ってポーズや瞑想の練習をしてみるといいかもしれませんね。

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