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2019-04-24

ヨガで物事の見方が変わる!ヨガ哲学を学ぶ本当の意味



関東では桜の季節が終わり、藤が見頃を迎えていますね。
見頃はすぐに終わってしまうけれど、なんとも美しく、大好きな花の一つです。


先日ブログで、インド人ヨガ講師のクリシュナ・グルジから学んでいることを書かせてもらいましたが、今月から「ヨガ哲学」のコースが始まりました。

哲学ですから、ヨガマットも使わず、完全に”座学”です。

「ヨガ=体を使ってポーズをとるもの」だと思っている多くの人にとってみたら、
「ヨガ哲学」と聞いてもピンとこないかもしれませんね。

今回はその哲学について、皆さんに少しでも興味を持ってもらえたらと思っています。

ヨガ哲学って一体何?

私も何年か前までは、ヨガ哲学って、古代インドの聖典の中に書かれていることを解釈していく難解なものだと思っていましたし、そこまで興味もありませんでした。講師養成講座の中の必須科目だったので、ほんの数時間学んだことはありますが、正直あまり記憶にない…。

それが、グルジからヨガを学んでいくうちに、ヨガ哲学をちゃんと学んでいきたい、と思うようになったんです。
自分自身のために、そしてヨガを伝える立場として。


結論から先に言ってしまいます。

ヨガ哲学をシンプルに一言で現すならば
物事を深く見ること。
現実真実を識別すること。

なんじゃそら、と思った方!
こんな例えなら、伝わるでしょうか。

【例1】
自分の目の前に食べ切れないほどのご馳走が並んでいるとします。

あなたが今見えているのは、食糧がいつでも手に入り、余るほどたくさんあるということ。
でも、世界では8億人以上、9人に1人が飢餓で苦しんでいる。

【例2】
職場で何かひどいことを言われたとします。

あなたが今感じているのは、侮辱され、傷ついた。自分が被害者だということ。
でも、実は言った人もまた傷ついている。
直接的には感じていないにしても、暴力的な言葉は相手だけでなく発した本人を傷つけます。

ヨガ哲学を学ぶとどうなるの?

そう、ヨガ哲学を学ぶということは、
今自分が見えていること、感じていることが全てではなく、その向こう側にある真実を同時に理解することなんです。

つまり、ヨガ哲学を学ぶと 物事の見方が変わる(深くみることができる)。

簡単そうで簡単ではないけれど、意識をすれば
人生は大きな学びのフィールドであり
普段何気なく過ごしている一瞬一瞬が学びのチャンスに変わります。

そうすることで、私たちは少しずつ“進化”していくことができます。


ヨガをする究極の目的は何だと思いますか?

ヨガのゴールは
健康になることではありません。
知識の進化によって“平安”を得ることです。

ポーズの練習はもちろん必要だけれど、それはあくまでもゴールに向かうための道。
ヘッドススタンドができたからヨガが達成できた、ということにはなりません。

息をすること、食べること、人と関わること、仕事をすること、その全てがヨガであり、
私たちは常に学びながら進化していくことができます。

ヨガ哲学は、そのために必要な知識を得る強力なツールです。


ムサコヨガでは、アサナ(ポーズ)の練習をメインで行なっていますが、今後少しずつ、ヨガ哲学に触れていただける機会も増やしていきたいと思っています。
みんなのヨガの学びがどんどん進化していくことを願って。
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