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2016-06-17

おばあちゃんの知恵は、自然の知恵。

shizengusuri_630

植物療法士 森田敦子さんが今年4月に出された
『自然ぐすり -植物や食べものの手当てでからだとこころの不調をととのえる-』
という本に出会いました。

「フィトテラピー(phytotherapy):植物療法」という言葉は知っていましたが、
日本人でフィトテラピーの第一人者と呼ばれている森田敦子さんの存在は知りませんでした。

自身の病気を機に会社を辞め、今から約20年前にフランスに渡り、
医薬学部の中で植物療法を研究しているパリ13大学でフィトレテラピーを学ばれたそうです。

「植物療法」と聞いてもそこまで親しみが持てなかったり、
ましてや「フィトテレラピー」というと海外のもの、といった印象が強く
ピンとこないかもしれませんが、
植物療法の考え方のルーツは日本にある というのが本の中にも書かれていました。

確かに・・・
小さい頃、火傷をしたり、転んで青あざを作っては、
お母さんが庭で育てているアロエの葉を切って患部にあててくれたり、
風邪をひいたらくず湯を作ってくれたりしていました。

病院に行くほどではないけれど、庭や、キッチン、身近にあるもので
すぐに応急処置をしてもらっていたんです。

おばあちゃんからお母さん、そして子へ。
昔から代々受け継がれてきた自然の知恵が
家族を守ってくれていたんですね。

この本の中には、
アレルギーや冷え性、便秘、肩こり、高血圧、
また妊娠・出産・月経といった婦人科系のお悩みなど、
様々な身体の不調に対してハーブや精油、身近な食材を
どんな風に使ったらいいかをわかりやすく解説してくれています。

面白いのは、身体の不調だけではなく「こころ」の不調も扱っていること。
やはり、昔から人は 身体とこころがつながっていることを知っていたんですね。

色々書いてきましたが、私自身は西洋医学を否定したり、
病院に行くことや市販の薬を飲むことを拒んだりしません。
ケースバイケースで、選択し、うまく頼っていけたらいいですよね。

自分自身や家族など身近な人の日頃の手当てに、病気の予防に。
家庭に一冊あるときっと重宝します。 「自然ぐすり」、私もこの本を参考に色々試してみたいと思います。

イシコカナコ

【余談】
やはり、何でも”タイトル”って大切ですね。
これが『自然ぐすり』ではなく、『フィトテラピー入門<実践編>』とかだったら
買ってなかったかもな〜なんて。
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