【実践するヨガ哲学vol.6】「シャウチャ」: 良い影響のあるものを選ぼう
前回で”ヤマ”が終わり、今回から“ニヤマ”に入っていきます。
シリーズ第6回目は“シャウチャ”です。
>>ヨガの八支則についてはコチラ
1. ヤマ/Yamas 【禁戒】
他人との関わり合いの中で、慎むべき行為のこと。
アヒンサー(非暴力)、サティヤ(正直)、アスティヤ(不盗)、ブラフマチャリヤ(禁欲)、アパリグラハ(不貪)
2. 二ヤマ/Niyamas 【勧戒】
自分自身とのより良い関係を構築するため、進んでやるべき自己鍛錬。
シャウチャ(清浄)、サントーシャ(知足)、タパス(苦行)、スワディヤーヤ(聖典の学習)、イーシュヴァラ・プラニダーナ(神への献身)
「ヤマ」が、社会に対する自分のあり方、態度についての規律を示しているのに対して、「二ヤマ」とは、上記のように、自分自身を向上させ、自分を信じる力を育てるための教えについて示しています。
シャウチャとは?
まず、「シャウチャ」とは、
日本語では「清浄」と訳されます。
清潔で純粋な状態に保つということ。
当然ながら、お風呂に入ったり、
清潔な衣服を身につけたり、
部屋を掃除していつも清潔な状態に
保つことは大切です。
ヨガを普段から実践している人で、
ヨガや瞑想の前には必ずシャワーを浴びて、
身体を浄化してから練習に入るという方も
少なくありません。
また、なるべくできたての新鮮な食べ物を
必要最低限食べ、体内に毒素
(アーユルヴェーダで言う”アーマ”)
を溜めないことなども、重要です。
外側だけでなく、内側も純粋に保つ
さらに重要なのは、外側だけではなく、
内側を純粋な状態にすること。
つまり純粋な思考を持つということが大切です。
私たちが普段見たり聞いたり
感じたりすることは、私たちの思考に
知らず知らずのうちに影響を与えています。
もし、毎日家族から
「あなたは何もできない能力のない子だ」
と言われ続けたら、それを聞いて育った子供は
自分を信じることができるでしょうか?
ポジティブな影響のあるものを選ぶ
私たち大人は、
日々どんなものを見て、聞いて、
どんな人と接するかを
自分の意思で選択することができます。
誰とでも仲良くしなさい、と言われて
育ったかもしれないけれど、もう
その時期は卒業だと思います。
私はヤマ・二ヤマを学んでから、
本や映画を選ぶ時などに、
できるだけポジティブな影響のあるもの
を選ぶようにしています。
早朝はエネルギーが一番純粋な時間。
なるべく、朝起きてすぐに
SNSをチェックしたり、
テレビをつけないようにしています。
人の悪口で盛り上がったり、
否定的なことばかり言う人とは
積極的に付き合いません。
自分にとっていい影響があるものなのか?
悪い影響しかないものなのか?
自分自身に問いかけます。
自分自身を肉体的にも精神的にも
純粋な状態に保つことは、
言い換えると、
目に見えるレベル、また目に見えないレベルで
自分自身を大切にすることです。
ぜひ皆さんも、普段見るものや聞くもの、
出かける場所、付き合う人など、
自分に良い影響を与えてくれるものを
選ぶように意識してみてくださいね。
>>次回は、“サントーシャ(知足)”です。
コメント2件
info@musakoyoga.com | 2017.10.01 23:08
みさおさん、
昨日はご参加いただき、ありがとうございました!
記事を読んでいただき、コメントいただけて、とても嬉しいです。
どうしても会話の中で愚痴って出てきてしまいますよね〜。
不満を口にすることでストレスが解消された”気になる”のですが、実際、後味が良いものではないんですよね^^; 現実とのポジティブな向かい方を、私も日々試されていると思いながら過ごしています。
カナコ
みさお | 2017.09.30 17:45
かなこ先生、今日はディープリラクゼーションヨガありがとうございました。とっても心地良かったです。
シャウチについての記事読ませていただき、全くその通りだと思いました。私も心の中で漠然と思っていたことを見事に簡潔に表現していただきとてもスッキリしました。
ただ、私もネガテイブなことばかり言う人を好きではありませんが、自分はとても愚痴っぽいです、笑。いつかそういうことを言わない人になりたいとは思っていて、目指してはいます。