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2021-02-02

先が見えない不安な時期、ネガティブなマインドとどう向き合えばいい?

コロナ禍でおうち時間が長くなったという方が多いと思うのですが、皆さんはどんな変化がありましたか?

たとえば…
◎家族と過ごす時間が増えた
◎自炊が増えて食生活が改善した
◎断捨離して家の中が整った
◎オンラインでヨガやエクササイズを日常的に取り入れるようになった
◎家でできる新しい趣味が見つかった

など、良い変化もあると思います。

一方で、外に出て忙しく活動していた時はそれほど気にならなかった自分の嫌な部分やネガティブな考えの癖に気づいちゃった…という方もいるのではないでしょうか。

些細なことにイライラ…どうしたらいい?

外出自粛期間、私の旦那さんも家で仕事をすることが多くなりました。

良い面もたくさんあることは分かっているのですが、ついつい感謝の心を忘れてしまい、食器の洗い残しや毎回のごとくトイレの電気を消し忘れていることなど、些細なミスを見つけてはイライラ…

そして、そういう自分の「減点思考」なところや、さらっと見逃せないで意地悪な態度をとってしまうところが嫌だなぁ直したいなぁと思ってはいるけれど、なかなかすぐには変われないですね。(笑)

お仕事のことで悩みやストレスを抱えている方もきっと多いですよね。

私は自分の好きなことを人に伝えられる立場にいられて、普段はとても幸せだなぁと感じているのですが、そんな私でも、時には「私、やっぱりヨガを教えることに向いてないのでは」、と自信をなくしたり凹んだりします。

それでも私の場合は、ちょこっとヨガをすることでイライラや沈んだ気持ちがリセットされて、その都度なんとか平静さを取り戻せているほうかなぁと思います。

皆さんは、自分の嫌なところや負の感情が出てきた時に、どう対応していますか?

ネガティブな感情や思考は暴走しがち

怒り、不安、焦り、自己嫌悪、後悔、人を羨ましいと思う気持ち…

こういった負の感情は、勝手に暴走するという性質があると思うんです。

最初はレベル1くらいだったはずの怒りが、気づいたらレベル5になってさらに怒りを抱えている自分に自己嫌悪という別のネガティブな感情が働いたりして。

しかも、自分の中で何もなかったかのように処理しようとして蓋をしても、しつこく何度も出てきてしまうのがマインドの厄介なところ。

「こんなことでイライラしてる私って、なんて嫌な奴なんだろう。」


そう、実は、【暴走しがちなネガティブなマインド=私】という考えに問題があるのではないでしょうか。

ネガティブなマインドとの付き合い方

家族にイライラしているような私が言うのもなんですが、一つヨガ的なアドバイスがあるとすれば、負の感情や思考を抱いている自分自身を一方的に責めないことが大切だと思うんです。

まず大切なことは、ジャッジすることでも分析することでもなく、少しその感情や思考から距離を置いて「ただ見る」こと。

「今私イライラしてるなー」「〇〇さんと比べてしまって、焦っているんだね」
という風に、ちょっと苦しいかもしれないけれど、自分の感情や思考を正直に認めて、そのまま簡潔に実況中継します。

さらに言うなら、ヨガを練習していくと、感情や思考は自分のマインドが作り出しているものであって、私の一部ではあるけれど、私のすべてではないということが分かってきます。
たとえどんな嫌な感情も、それイコールあなたではない、ということ。

もう一つ大切なのは、どんな感情や思考も永遠に続くわけではないことを知っておくこと。
マインドの波はあくまでも「一時的」であり、強めの言葉で言うならば、「幻想」なのです。

ヨガを深く学んでいくと、「本当の自分はすべてを見ている存在」だということに気づきます。

自分の深い部分は、すごく静かで穏やかでやさしいんだということが心底わかると、ダークサイドを含めた自分という存在のすべてをやさしく抱きしめて、「それでも、OK、大丈夫!」と言ってあげられるんです。

そういう意味で、ヨガって本当に私にとっては救世主みたいなものなんです。

あなたはどんな種を蒔く?

長谷川潤さんのPodcastでヨガインストラクターの吉川めいさんをゲストに対話を繰り広げる回(第25回と26回)があるのですが、テーマがIn Times of Uncertainty(「先が見えない不安の時)で、すごくタイムリーだし、めいさんのお話がすごく愛に溢れていてやさしくて。

中でも印象に残っているお話の一つを少しご紹介しますね。

コロナ自粛で浮き彫りになった完璧主義や神経質といった自分の癖をどうしたらいいか困っている長谷川潤さんに、めいさんがこんな話をされていました。

「まずはスローダウンしましょう。急いで答えを欲しがっている忙しいマインドに癖が働いているから。」
「今は待つ時。この時期(自粛期間)は土壌を耕してふかふかに柔らかくして、種を植える時…今はみんなおうちにいて、心を柔らかくして落ち着かせてスペースを作っている時なの」
「蒔いた種は時期がきたら自ずと芽を出すから。」
「大切なのは、今何の種を植えたいかを考える時なの。」

「速く・効率よく・正しく、自分に厳しく」あることが良しとされてきた時代の大きな流れの中で、少なからず私も、自分にそういう”呪い”をかけていた部分があったのかもしれない、と感じました。

これからの時代は、スローダウンして、自分に正直に、あるがままに、個人個人が自分にとってより心地良い選択をしていく時代なのではないでしょうか。

様々な悩みやストレス、ネガティブなマインドを抱えている方。そうでない方も。
今どんなに大変でも、自分に「OK、すベて大丈夫」と声をかけてあげてください。

自分自身を大切に。この変化の時を、楽しみましょう!

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