2016-05-13
ヨガ初心者から、ヨガを伝える道へ

ヨガとの出会いは学生時代
初めてヨガをしたのは、大学生活が終わる頃でした。 実家の近所にある公民館で開かれていたヨガ教室で、近所の方たちと一緒に、体操教室のような感覚でヨガを始めました。 もちろん、おしゃれなヨガウェアもヨガマットも持っていませんでした。 ヨガをしていると、心がとっても静かになっていく感覚。スポーツと違って、誰かと競い合うこともない。 見た目も中身も、劣等感をたくさん抱えていた私にとって、誰かと比べる必要がない安心な感覚の中に委ねることがとても心地よく感じました。 ある日先生から、「ヨガっていうのは、頭で考えていることと、ハート(心)で感じていることをつなげることですよ。」 と言われたのを覚えています。 確かに、、頭では(理屈では)「こうあるべき」とか、「これが正しい」とわかっていても、心の奥底では「嫌だ」と言っている自分がいたりする。 考えすぎて自分を苦しめることの多かった私にとって、その言葉はなんだかグサッと心に刺さったのです。 やっぱり、私にはヨガが必要なのかもしれない、と。 その時の先生は外国人の方でしたが、今では関西を中心に活躍されています。社会人になってハマったホットヨガ
新入社員時代にハマったのが、当時から流行していたホットヨガ。 営業の仕事で毎日遅くまで働きヘトヘトになっていた私にとって、休日のホットヨガは唯一疲れた身体と心をリセットできる時間になっていました。 ただ、この時はフィットネスジムに通う感覚で、身体を動かして、大量に汗をかいてスッキリする感覚に充足感を感じていました。恐怖の逆立ちポーズ
その後、東京に出てきて 新たにヨガスタジオ探しを始めました。 いや〜びっくりしました。東京にあるヨガスタジオの多いこと。 正直、何を基準に選んでいいのやらわからないくらい、主要な駅には必ずヨガスタジオが何軒もあるという贅沢な環境。 色々ネットで検索しながら、ピンときたところに何軒か行ってみました。 ヨガ初心者だった私。あるスタジオで初めてクラスを受けた時のことを覚えています。 クラスがそろそろ終わりに近づいた頃、先生がいきなり、「じゃあ、シールシャアサナどうぞ!」 すると、みんな次々と頭を床につけて逆立ちになり始めたんです。 「無理無理無理無理・・・」(心の悲鳴) 先生に持ち上げられ、支えられながらなんとか逆立ちにはなったものの、ただただ怖かった。 まさかこんなポーズが最後に待っているなんて。 当時の私は、シールシャアサナなんて、とてもじゃないけどできないと思っていました。ヨガを伝える道へ
ヨガを続けるうちに、「ヨガの先生になる」という道をなんとなくイメージしていた私は、1年近く悩んだ結果、ヨガを一からしっかり学びたいという想いで、会社を続けながら、トータル200時間に及ぶトレーニングに通い始めました。 YOGAーその言葉の意味を説明することすら難しいと感じる様な奥深い世界に魅了されました。 学ぶことがただただ楽しかったんです。 当然、ヨガのポーズを学ぶだけではありませんでした。 ヨガの歴史と言っても、紀元前まで遡るわけですからね・・・ ヨガ哲学、ヨガのポーズを正しく理解し、安全に指導するためのヨガ解剖学や、姉妹科学であるアーユルヴェーダなど様々な知識に”触れて”いきました。 200時間も!?と思われるかもしれませんが、到底、200時間では学び切れるものではなかったのです。ヨガは私らしく生きるためのツール
だからこそ、今でもヨガを学び続けています。 私の中でヨガを続ける意味や目的は、難易度の高いポーズができるようになることではありません。 ヨガはよりよく生きるためのツールだと思っています。 マットの上でいかに綺麗にポーズをとることよりも、その結果、私らしく人生をよりいきいきと生きられるようになるか。 自分を本当の意味で公平に見てあげられる。自分を認めてあげられる。 自分自身と、周りの人と健全な関係を築くことができる。 なので、私もまだまだヨガの修行者。初心者と変わりないかもしれません。 こんな私ですが、少しでも皆さんに分かりやすく、丁寧にヨガを伝えていけたらいいなと思っています。 イシコカナコ関連記事
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